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「ソーラーシェアリング」という言葉をご存じでしょうか?

簡単にいうと同じ土地で農業と太陽光発電事業を同時に行うことなのですが、これは農地転用にあたるとして、長らく行政から認められてきませんでした。ようやく2013年になって農林水産省から「一時転用」として認めるとの指針が出されましたが、農業の継続が前提であり厳しい条件が課せられているのです。

農地に一般的なソーラー発電システムを設置してしまうと営農ができなくなってしまいます。そのため、パネルは支柱を立てて地上2.5メートルほどの高さに日射を遮らないような間隔をとって設置します。このようにしてパネルの下を耕作地として使用するのですが、通常のやり方では、いったんパネルを設定してしまうと天候の変化や季節ごとの日差しの角度に対応できず、パネル角度は一定のままです。

我々ガリレオでは、現在中小企業庁から補助金を受け、ソーラーパネルの角度を可変にすることで日射量、発電量の制御をおこない、農業と太陽光発電の最大効率化を図るためのシステム。「日射量制御装置(仮称:そらりす)」実験設備の開発を行っています。

日射量の制御を「する」「しない」によって農作物生産にどのような影響があるか、発電量にどのような影響があるかを比較実験することが目的です。

  • パネルを太陽光と水平にする。 ⇒ 作物に十分な日照を与える。
  • パネルを太陽光と垂直にする。 ⇒ 最大限発電効率を上げる。

このほかにも、風対策、雪対策などパネルの角度を変えることで、様々な検証ができるのではないかと考えています。
低コストで、農業、発電事業、どちらにも良い結果をもたらすための設備を作るための実験です。現在、12月中の完成を目指して施工を進めています。実験の模様は当サイトで随時ご紹介してまいります。今後の展開にご期待ください。