さて、今回は、「電気工事」についてご紹介いたします。

前回までに、架台、太陽電池モジュールと屋根の上に設置するものを挙げてきましたが、屋根の上で発電された電気を送電線や実際に使うコンセントまで送って、初めて完成となります。

そのための機器として、主に次の4つがあります。

1.パワーコンディショナー・・・太陽電池モジュールで作られた電気は、”直流”ですので、”交流”に変換する必要があります。家庭用コンセントや送電網は交流を使っているからです。そのため、交流に変換する装置としてパワーコンディショナーを利用します。
パワーコンディショナーはまた、周波数を合わせたり電圧を調整したり、様々な機能を持つ働きものです。
モニターが附属について、発電の状況などを確認できるようにもなっています。

2.接続箱・・・太陽電池モジュールで作られた電気を集約する機器です。今回は先程記載したパワーコンデショナーが接続箱機能付きですので、使用しません。なお、家庭用の室内型パワーコンディショナーの場合、接続箱が必要なケースが多いです。

3.分電盤・・・パワーコンデショナーで直流から交流に変換された電気を、建物内各部あるいは、送電線に分配します。「余剰売電」の場合は、まず、発電した電気を建物内で消費し、余った電気を電力会社の電線に流して電力会社に売電する仕組みになっています。

4.電力量計・・・電力量を量る機器です。いわゆるメーターです。電気を買うとき、使用量に応じた電気代の請求が毎月くるのですが、その使用量を量っているのが電力量計です。電気を売るときも同様に電力量計で量ります。最近のスマートメーターは消費と売電と両方を一つで量ることができます。

以上、主に4つの機器の間に電線をはり、太陽電池モジュールの発電する電気を使えるようにします。

手順として、

パワーコンディショナーの設置。

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分電盤の設置。

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電力量計の設置。

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先日、太陽電池モジュール伏せ時に、繋げた”ケーブル”を全て、下記写真の電線管に入るようまとめ、配線整理します。

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そして、完成写真はこちら。

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分電盤の中は、こちら。

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になります。
下部の赤い線についているドーナツのようなものにご注目!
これは電流量を測る機器です。また後ほどご説明します。

次回は、いよいよ「発電開始」です。

お楽しみに!!!